家と病気の因果関係

前回まで、失敗しない住まといづくりの5つのポイントについてお話ししました。
今日は、家と病気の因果関係についてお話します♪

実は、住まいは病気とすごく関係があります。
住まいが原因の病気というと、シックハウスを思い浮かべると思います。
しかし、シックハウスはほんの一部で、もっと大きな問題があるんです。

ところで、戦後最大の欠陥商品といえば何でしょう?

住まいの話をしているので想像が付くと思いますが、最大の欠陥商品は、『家』なんです。

その大半は、ハウスメーカーと国の政策にあります。
日本は戦後、焼け野原になり住むところがありませんでした。
ですから、早く沢山の家を用意しなければいけなかったのです。
それで、プレハブ式の住宅が開発され、それを政府も後押ししてきたわけです。
いかに早く大量に家を供給するかが最大の課題でしたので、そういう点においては目的を果たしました。

しかし、一方で沢山の問題も起きました。
その一つが病気です。

さて、病気というと、興味深い話があります。

あなたが初めての病院に行ったとします。
その時、医者はどんな質問をしますか?
おそらく、
『どうされましたか?』
って日本では聞かれますよね。

しかし、スウェーデンの医者は、どうしましたか?とは聞きません。
『あなたはどんな家に住んでいますか?』
これが最初の質問です。

なぜなら、その人の住環境が分かると、病気の原因が分かるからです。
例えば、日当たりが悪い、風通しが悪い、狭い、不衛生、悪臭がする、騒音がする。
こういう家に住んでいたら、元気な人でも病気になりますよね。
だから病気というのは、医者に行く前にすべきことがあるわけです。
多くの原因が建物に起因しているからです。

さて、病気を引き起こす家が抱えている問題は3つです。
まず、使っている建材です。
問題を起こしている建材は、ほとんどが工業製品です。
塩化ビニールのクロスなど、石油を原料としている製品です。
接着剤も有害部室を含んだものが多いですね。
こうした工業製品の建材が、身体的、精神的な病気を起こして居るんです。
これが一つ目の問題です。

次回は2つ目の問題です。お楽しみに(・ω・)★
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